猫に薬を飲ませる方法、うちでは子によって全然ちがいました
猫に薬を飲ませるのって、本当に大変ですよね。うちもこれまで何匹もの子と暮らしてきて、薬の時間にはいろいろありました。飲ませ方を調べて、試して、失敗して……。でも振り返ってみると、いちばん大きかったのは「その子によって、合う方法が全然ちがう」ということでした。
薬に気づく子たち
先代のチェス(うちでは「ちーちゃん」と呼んでいました)、らん、アポロは、ごはんに薬を混ぜてもすぐに気づいて、器用に薬だけ残していました。
特にアポロは賢すぎて、飲んだふりをして、ほっぺに隠していたことがあります。あとで部屋の隅っこに薬が落ちているのを見つけて、「いつの間に…」ということがよくありました。
薬を「あげた」ことと、「ちゃんと飲んだ」ことは、同じじゃないんですよね。
泡を吹いてびっくりした日
ちーちゃんが子猫だったころ、苦い薬を飲ませたら、口から泡を吹いてしまいました。
うちにとって初めての猫だったので、もう大慌てです。そのまま病院に駆け込んで、「薬を飲ませたら泡を吹いたんです!」と必死で訴えました。
そこで獣医さんが教えてくれたのが、猫は苦いものを口にすると、吐き出そうとしてよだれがたくさん出て、それが泡のように見えることがある、ということでした。苦い薬ではよくある反応だと聞いて、やっと落ち着けたのを覚えています。薬を飲んだあとによだれがたくさん出る子もいて、それ自体はよくあることだと、獣医大学の資料にも書かれています。[1]
ただ、薬のあとに泡が出たからといって、苦さだけが原因とは決めつけられません。泡やよだれが続く、ほかにも様子がおかしい、原因が分からず心配、というときは病院に相談してください。うちも、あのとき駆け込んでよかったと思っています。
手であげるときのやり方
混ぜても気づく子や、苦いと言われている薬のときは、手で飲ませていました。獣医さんに相談したときに、やり方を教えてもらったのがきっかけです。
口の開け方や薬の入れ方は、文章だけでは伝わりにくいところもあります。はじめてのときや、うまく飲ませられないときは、かかりつけの獣医さんにやり方を見せてもらってください。強く嫌がるときは無理に続けず、別の飲ませ方を相談してください。[2][3]
薬が喉の途中(食道)に引っかからないように、飲ませたあとは少しのお水をあげるとよいそうです。[2][1]
うちではお水を嫌がる子に、おやつを鼻の頭にちょんとつけて、ペロッとなめるついでに「ごくん」としてもらったこともあります。ただ、これはあくまでうちで試した工夫で、薬がちゃんと飲み込めたかどうかの確認にはなりません。
試した道具は、全部だめでした
ほかにも、ピルガン(薬を口の奥まで入れられる道具)、薬を包めるおやつ、オブラートも試しました。でも、うちの子たちには全部合いませんでした。
ピルガンは、道具自体を怖がってしまってだめでした。
オブラートは、包んでみたら思ったより大きくなってしまって、「これを飲み込ませるのはちょっと怖いな…」と思ってやめました。
包むおやつも、もぐもぐ噛んでいるうちに中の薬に気づいてしまって、ペッと出されてしまいました。
道具が合うかどうかも、その子しだいなんだと思います。
そして、今の子たち
ところが、今うちにいる子たちは、全員びっくりするくらい薬が楽です。
にけは、毎日朝晩の薬を少量のペースト状のおやつに混ぜると、おやつだと思ってそのままぺろりと食べてくれます。のあも、混ぜるだけで綺麗に食べてくれます。
「にけとのあは簡単だね」と話していたら、それ以上に簡単な子が現れました。ノエルです。
子猫のころ、下痢で整腸剤や下痢止めをもらったとき、ごはんに混ぜようと机の上に出しただけで、自分からぱくりと食べてしまいました。無理やり飲ませるどころか、まさかの自分から。たぶん整腸剤がおいしかったんだと思います。ついでに下痢止めまでぱくりと食べてしまいました。
これは当時の出来事で、薬を自由に食べさせてよいということではありません。与えるのは処方された量だけにしてください。
今では、にけの薬の時間に、ノエルも横で普通のごはんをスプーンでもらっています。にけは薬の時間、ノエルはスプーンの時間です。
さいごに
うちでは、その子ごとにあげやすい方法がちがいました。
あなたの子に合う方法が見つかりますように。
この記事は、猫と暮らしてきた経験と、調べたことをもとにまとめたものです。気になることがあるときは、かかりつけの獣医さんに相談してください。
参考にした資料
外のサイトが開きます。
- [1]Cornell University College of Veterinary Medicine「Giving Your Cat Oral Medications」(英語)
- [2]しらさぎ動物病院「猫のお薬の飲ませ方について」
- [3]いなにわ動物クリニック「上手なおくすりの飲ませ方」
猫と暮らす日々の中から、ものづくりや暮らしの記録を発信しています。スタジオについて →